一般社団法人「倉橋惣三協会」の法人会員となりました。
倉橋惣三先生は、日本における幼稚園の先駆けであった東京女子高等師範学校附属幼稚園(現:お茶 の水女子大学附属幼稚園)で大正から昭和にかけて長く主事を勤め、日本の保育や幼児教育を改革さ れました。「日本のフレーベル」とも言える存在です。
倉橋先生のお考えの中心は、子どもが持つ「自らの内に育つ力」を大切にし、子どもが自発的に自由に 遊ぶ中で「自己充実」を目指すという教育方針です。
周囲の大人が教え導くのではなく、その自己充実のために刺激を与え、環境を構築することと説かれました。
その功績を認められ、当時の皇太子殿下(現:上皇陛下)が小学校に上がるまでの2年間、遊び相手として出仕を務められました。
今、少子化の問題が切迫してきたことを機に、日本でもようやく男女の役割分担の考え方から脱するべく動き出しています。
人が働くということは、労働人口や税収への影響だけでなく、ひとりの人間が人生をどう生きるか、という 個人の選択にかかわることです。性によってその選択に制約が課せられるのは、おかしいですよね。
誰もが働くことを自分で選択することができ、子どもは両親を中心に社会で共育てをしていく、そんな社会がいいな、と思います。
だとしたら、こどもたちへの保育は?保育に携わる私たちの役割は重要ですね。
こどもたちにとって乳幼児期をどう過ごすことが、将来にわたって幸せに生きていく土台を育むことにな るのか、をみんなで考えていきましょう。保育所保育指針、幼稚園教育要領、こども園教育・保育要領、 において示されていますけれども、実際の保育現場は園によって大きく異なります。これで良いのでしょ うか。
倉橋惣三協会での出会いを通して、専門家の皆様からたくさんのことを学ばせていただき、私の知見を 広げられると、ワクワクしています。