板橋区「茂呂塾保育園」を訪問しました

板橋区小茂根4丁目にある「茂呂塾保育園」を訪問しました。最寄りの「小竹向原駅」は、有楽町線をはじめアクセスの良い町です。

駅から歩いて大人の足なら7分ちょっと。公園の隣に茂呂塾保育園はありました。

園庭

創立89年。日本の保育園において草分け的な存在ともいえるでしょう。 深津文雄牧師が農家のこどもたちを対象にした日曜学校としてスタートされたと伺いました。園長室の壁には当時の茂呂塾保育園付近の風景を描いた絵が飾られていました。畑仕事をする女性の前には麦畑が広がっています。この女性の子どもも茂呂塾保育園に通っていたかもしれませんね。

戦火で園舎が消失しましたが、創設者はもう一度立ち上がって再建しました。では、地域に愛され続ける茂呂塾保育園をご紹介しましょう。

茂呂塾保育園の理念

  • 保育の中心にはキリスト教の理念があります。
  • 職員は、「神様への感謝、弱い立場の子ども一人ひとりを大切にしていく、子どもも大人も日々成長し、季節感を受け止めながら人生の大切な時間を楽しみながら共に過ごす」という共通の思いを持ち保育に取り組んでいます。
  • 保育の目標を
    “やさしい心、豊かな感性”
    とし、保育の主題として
    “「楽しい保育園」ー 寄り添い、響き合い、共に生きる ー”
    掲げ日々の保育が行われています。

茂呂塾保育園が「今」大切にしていること

丁寧な暮らし

朝登園すると、お台所からお出汁(だし)のいい香りがしてきます。2棟ある園舎で囲む中庭のような園庭では、大きい子も小さい子も一緒に遊びます。大人も子どもも、めぐる季節を感じながらともに暮らすこの場は、家庭にかわる大きなもう一つのお家のようで安心して過ごせる場所になります。家族のように過ごす職員一同が、園内での生活で大切にしているのは、「遊ぶこと」、「食べること」、「働くこと」。大人は大人の領分を発揮し、子どもは子どもの領分を発揮して生活を紡いでいます。

茂呂塾の生活は、現代に失われつつある丁寧な暮らしがあります。見る、聞く、嗅ぐ、触れる、味わう、この五感に働きかける経験を大切にすることで、人が生きるために必要な力を養うことがでできるしょう。また、自分の好きなことを自分らしく取り組む時間が保障されることは非認知能力を高めます。

園の中心にはキリスト教の理念があります。一人ひとりが神さまに愛されていることを知り、その子がその子らしくあるために、保護者、職員、また地域の方々とその子どもの育ちを守っていきます。またキリスト教保育では「祈る」「信じる」ということに出会います。これからの時代、人のために祈ること、自分自身が祈られること、また目に見えないことを信じるという経験は人を豊かにし、平和を生み出す力になると信じています。

茂呂塾保育園のこどもたち

連休明けの朝

9:30 過ぎに伺ったとき。もうお庭ではこどもたちがそれぞれ楽しそうに遊んでいました。1歳児のこどもたちもコンビカーで庭のあちこちを走り回っていました。

土の園庭。お庭には、実のなる木、落葉する木。いろいろな種類の木がありました。お庭の真ん中にはどっしりとしたプラタナスの大木。

こどもたちの1年間の成長を写真いっぱいにまとめた文集の名も「プラタナス」。「シンボルツリーです」と園長先生。夏は木陰を作り強い日差しからこどもたちを守ってくれるのだそうです。89年の長い茂呂塾保育園の毎日をこの木は知っているのかな?

ゆっくりめに登園してきた園児の保護者の方が私ににっこり笑いかけてくださいました。 穏やかで落ちついた朝の空気がありました。

礼拝はお庭で

11:00頃でしょうか。

お庭のお部屋に続くテラスに座るこども、ベンチを並べる大きい組のこどもたち。先生が大きな声を掛けたのでもないのに、自然に園中の子どもたちが園庭に集まってきました。

みんなが集まった頃、一人の先生がみんなから見えるところに立たれて、手遊び、歌を歌ってお話を始めました。今日の「礼拝」だと、園長先生。今日は温かいから(2月だけどホントに風もなくお日さまの日差しが嬉しい日でした)園庭ですることになったのですって。

やわらかなピアノの音が響きます。園庭に面した廊下の小さなピアノの伴奏で子どもたちが讃美歌を歌いました。讃美歌は小さい子の子守歌として歌うこともあります、と園長先生。

この集いの時間は嬉しいことをみんなでお祝いすることもあるそう。たとえば、おうちに赤ちゃんが生まれました、とか。今日は新しい実習生のご紹介がありました。「家族みたいですね」と私。 この時間も温かく穏やかな時間でした。

柿の実を並べて

代表レポート(感想)

泥んこ

園長先生の自慢

それは「先生たちが仲良しなこと」

茂呂塾保育園は数年をかけて「働き方や業務を見直し、働きやすく休みを取りやすい職場への改善」に取り組まれてきたそうです。

なかなか保育業界でとりにくい休憩も皆で知恵を尽くして確保できるように努め、今はその時間も、保育の話やプライベートの話をしたり昼寝をしたりなどの良い時間になってきています。

また、「ノンコンタクトタイム」つまりこどもから離れて他の業務(たくさんありますよね)に専念できる時間も確保できるとのこと。すごい!

おまけに、トップダウンではなく先生たちみんなが自分ごととして考え工夫してきた改革にもたくさん取り組んだそうです。園長先生の先生たちへの確かな信頼があるからこそ、ですね。

先生たちが働きやすく、仲良し。産休も育休も安心して取れる茂呂塾保育園は間違いなく、子どもたちに優しい保育園です。 長い歴史に甘んずることなく、新しく日々前に進んでいる保育園だと感じました。

基本情報

園名

社会福祉法人 べテスタ奉仕女母の家 茂呂塾保育園

住所

〒173-0037 東京都板橋区小茂根4丁目4-7

連絡先・ホームページ

03-3956-2525